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ヘルペス治療にはバルトレックス!気になる効能と副作用

病原体

バルトレックスは、口唇・性器ヘルペスや水ぼうそう、帯状疱疹などヘルペスウイルス科に分類されるウイルスが原因で発症する疾患に効果がある治療薬です。有効成分はバラシクロビルで、日本においては2000年から販売が開始されており、現在は代表的なヘルペス治療薬として広く使用されています。

バルトレックスの有効成分であるバラシクロビルは、服用後に体内でアシクロビルという成分に変化することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑制する効能を有しています。バラシクロビルから変化したアシクロビルは、さらにウイルスの細胞内でリン酸化することで、アシクロビル三リン酸へと変化する成分です。アシクロビル三リン酸は、ヘルペスウイルスがDNAを複製する際に使用するデオキシグアノシン三リン酸という酵素と非常によく似ており、アシクロビル三リン酸をデオキシグアノシン三リン酸と間違って取り込んでしまったウイルスは、DNAの複製ができなくなり、結果として増殖が抑制されます。このように、バルトレックスはDNA複製を阻害するという効能により、ウイルスの増殖を抑制することで治療効果を発揮するのです。

バルトレックスは、口唇や性器のヘルペス治療に使用する場合、1回500mgを1日2回、計5日間服用するのが基本的な使用方法です。バルトレックスは、臨床試験によって高い有効性が実証されており、ヘルペス患者147人に対してバルトレックスを投与した結果、95.9%に当たる141人に症状改善効果があったことが確認されました。また、バルトレックスは、性器ヘルペスの再発予防のために服用することも認められています。性器ヘルペスは1度発症すると再発率が非常に高いことで知られていますが、1年に6回以上再発を繰り返している人は、再発抑制療法という治療方法を受けることが可能です。この治療法では、最低でも3か月は1日1回500mg服用し続ける必要がありますが、服用期間中はもちろん、服用期間後の再発率も軽減できるとされています。

なお、バルトレックスは副作用が生じやすい治療薬ではありませんが、少なからず副作用が生じるリスクは存在します。主な副作用としては、腹痛や吐き気、下痢などの消化器系の症状や、眠気や頭痛などです。また、稀ではあるものの、肝機能の低下を示す血液検査値の上昇が見られることがあります。さらに、アナフィラキシーショックなどの重大な副作用の可能性もありますが、発生確率は非常に低いため過度な心配は不要です。基本的に、バルトレックスは重篤な副作用が現れるリスクが非常に低い治療薬なので、安心して服用することができますが、万が一服用後に体に異変が生じたら医師に相談してください。